
Q.スガ漏りの語源は?
東北地方の方言で氷の事をスガといいます。
下駄にスケートの刃先状の金具を付けて氷の上をすべる事をスガすべりといいました。
ですから、夏場における雨漏りに対して、
軒先の氷提裏にたまった融雪水からくる雨漏りの事を夏場と区別し、
特にスガ漏りと言う様になりました。
Q .軒先の氷提(つららの上に厚くへばりついた氷の状態)はどうして出来るのか
A .屋根の鉄板に触れている雪が屋根裏の生活熱により融かされて
軒先まで流れて外気に触れて少しづつ凍ります。
Q. 軒先の無い無落雪屋根でどうしてスガ漏りが起きるのか?
A. 無落雪屋根は屋根形状がM形になっていて、屋根の一番低い所に
雨水などを受け止める約30cm角位の細長い溝があります。
この溝の事を建築用語でダクトと言います。
このダクトには雨水や雪解け水などを下水に排水するパイプとダクトをつなぐ
自在ドレンが装着されています。
屋根の上に雪が積もったままですといいのですが、
排水される入り口である自在ドレンのパイプを通じて生活熱やヒーター等の熱が
その上の雪を融かしてしまいます。
その為、自在ドレンの周りが外気に触れて次第に凍り始めます。
例として、 1. 冬山で吹雪等に遭遇すると雪穴を掘り穴をふさいで凍死から身を守ります。
屋根の雪が排水口で無くなる事は雪の断熱効果が無くなり
外気に触れて氷結しやすくなります。
2. 石狩川の中ほどの流れは速い為凍りづらいのですが、
両岸の流れは緩やかな為、寒気に長くさらされて氷結しやすくなります。
3. 屋根のダクト内は勾配がゆるい為、
牛乳が薄い膜を張るように少しづつ氷結していきます。
この現象はダクトの上に木のスノコなどを設置すると空間が出来、
その空間に冷たい外気が入り込み氷結します。
(中にはダクトの四角い溝そのものが氷ってしまう事もめづらしくありません。)
又、そうしたスノコ等をダクトの上に設置することにより
雨やほこりや雪などが融雪水を流れづらくさせて氷結します。
こうした現象を幾度も繰り返すうちにスノコの両端が厚い氷提となります。
暖気時に氷に成りかけた暖かい氷(-3゜前後)が融けだして、
鉄板の接合部より毛細管現象にて吸い込まれて室内にスガ漏りとして落水します。
これを私は無落雪屋根の「軒先現象」と呼んでいます。

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